
ジョブボン
本の再利用で障がい者就労支援
ジョブボンとは?
ジョブボンとは、「JOB(仕事)」と「本」を組み合わせた造語で、読み終わった本を障がい者就労支援施設で再生し、ネット通販する活動です。ここからの得られる収益は、施設で働く障がい者の工賃(報酬)になります。この活動により、本の再利用を通じて障がい者の就労を支援し、持続可能な開発目標(SDGs)に貢献しています。
ジョブボンの役割
1.読み終わった本の回収
様々な場所にブックポストなどを設置し、読み終わった本を地元の障がい者就労支援施設で回収します。
または、各提携の施設まで宅配等で発送頂いております。現在、送料はご負担頂いております。
2.障がい者就労施設で再生&ネット通販
回収した本を障がい者就労施設で再生&ネット通販します。このネット通販で得られる収益は、施設で働く障がい者の工賃(報酬)になります。
3.再び必要な人に届けられ、活かされます
再生された本は、再び必要とする人に届けられ、活かされます。
ジョブボンを始めたきっかけと続ける理由
私は元々古書店を運営していました。しばらくすると仕入れた本の数が多くなり、検品や梱包などの作業が追いつかなくなりました。そんな時、障がい者就労施設を運営している仲間の経営者から、古本の仕事を障がい者の仕事してやってみたいという話があり、このジョブボンが始まりました。
就労施設で働く障がい者(利用者)は、発達障害などの精神障害を持つ方が多いです。
彼らには、こだわりが強いという特性がありますが、強みとして捉えると、一つの作業を丁寧に正確に行う能力が高いと言えます。
そこで、本の書き込みなどをチェックする検品や発送のための梱包などの作業をやってもらったところ、こだわりが強い特性が活かされて、質がとても高い仕事ができることがわかりました。
実際の仕事ぶりを見ていると、驚くほどの集中力で丁寧かつ正確です。
一方、古書店を運営している中で、読み終わった本を整理するのが面倒で捨ててしまう人が多いことにも気付き、もったいないと感じることも多くなりました。そこで、本を再利用し循環させることと障がい者就労支援を結びつけることで、社会に新しい価値を産み出せるかもしれないと考えたのです。
施設で働く利用者の中には、以前まで普通の会社で働いていたが、働き過ぎてうつ病を発症してしまい、以前の会社で働けなくなってしまった方もいます。
そういった方は自分が就労支援施設で働くことにネガティブな感情を持ち、自信を失っていることがあります。
私自身もサラリーマン時代、うつ病診断を受けて会社を退社した経験があります。
その時の不安な感情を思い出すと他人事とは思えませんでした。
自信を失うことがあっても、再び取り戻せる機会を作りたい、そんな思いで日々活動しています。
一般社団法人ワーキングバリアフリー 代表理事 島田博之
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